キタムキ ノ イエ 06 敷地調査資料04 コンセプトとヴォリュームプラン
キタムキ ノ イエ は福岡市の戸建て住宅です。敷地が丘陵地にあり、北側に自然豊かな眺望がありました。そこでその風景を室内に取り込むこみながら、室内住環境を最適化することをコンセプトとした住宅です。
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今回も土地の敷地調査資料作成です。前回は住環境シミュレーションを検討しましたが、今回はこれまでのまとめでコンセプトとヴォリュームプランに関してです。
これまでのシミュレーションなどの検討から、コンセプトをまとめて建物の平面図と断面図、立面図を描いたヴォリュームプランにてクライアントさんに敷地をプレゼンテーションします。
今回の資料のタイトルは”ニソウ ノ ヒラヤ”としました。建物の基礎が擁壁を兼用するようにして、高低差から1階も2階も地面に接地するようにして、将来的には1階と2階を完全に分離できるコンセプトから、このようなタイトルとしました。
ボリュームプランの平面図もハウスライフプランに合わせて、新婚時・子育て時・老齢時と3つのプランを作成しました。壁面変更や2階が玄関になる可能性のある部分には、耐力壁を入れない構造設計として、将来的な間取り変更に対応できるようにします。
こちらはヴォリュームプランの立面図と断面図です。敷地の日影や暖房効率などのシミュレーションから設計が決定されています。
敷地調査資料01-04までのものと概算見積もりをまとめて、この土地の調査資料を提案しました。
クライアントさんはこれらをもとに購入を検討しましたが、残念ながら結果的には購入に至りらず、別の土地を探すこととなりました。
敷地条件が難しい土地だと簡単なヴォリュームプランだけでは、その土地の価値の判断は難しいです。その為、今回の調査資料程度のものが判断に必要になりますが、その分、市場価値ではなく自分価値にあった、費用対効果の高い土地も探すことができると思います。
これらの資料に掛かる時間や費用は、いえづくり全体に比べれば微々たるもので、設計事務所とのいえづくりをする上では、大きなメリットがある部分かとも思います。
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