H2DO-Archi’s blog

H2DO一級建築士事務所のブログ

T o N o S u [都の巣] 08 バッファーゾーンをうみだす間仕切り壁

ToNoSu

 

T o N o S u [都の巣] は神戸市のマンションリノベです。物件が三ノ宮から徒歩10分程度の都心にあり、都心部マンションの快適な暮らし方を模索しました。クライアントとのディスカッションから都市を住宅に引込んだような、開放感のある空間をコンセプトとしました。そのために設置した内部間仕切り壁は、都市との連続性・視線の操作・住環境性能の向上という3つの役割をになっています。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

今回はToNoSuリノベの最大の特徴である、間仕切り壁に関してです。

間仕切り壁

ToNoSuでは、都市を住宅の内部に引き込んだような開放的な空間をリノベコンセプトとしており、それを実現する為にこちらの間仕切り壁をデザインしました。そしてこの間仕切り壁は、都市との連続性・視線の操作・住環境性能の向上という3つの役割をになっています。


都市との連続性という部分では、都市と住宅の間に間仕切りを設けてバッファーゾーン(緩衝地帯)をうみだします。バッファーゾーンにより都市と住宅の境界をあいまいにします。そこに視線をコントロールする開口部を設置することで、都市と住宅が連続性をもちながら、心地よい内部空間をつくります。間仕切り壁には住環境性能を向上する役割もあり、西側にバッファーゾーンをつくり、間仕切り壁と壁の間には断切材を設置して、西日の室内への影響を和らげました

間仕切り壁の開口部は視線の操作と日射の取得と遮蔽を考慮しながら、スタティを繰り返して決定しました

ToNoSu 事例ページへ