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H2DO一級建築士事務所のブログ

キタムキ ノ イエ 04 敷地調査資料02 住環境シミュレーション

キタムキ ノ イエ は福岡市の戸建て住宅です。敷地が丘陵地にあり、北側に自然豊かな眺望がありました。そこでその風景を室内に取り込むこみながら、室内住環境を最適化することをコンセプトとした住宅です。
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 今回も土地の敷地調査資料作成です。前回は土地高低差や日当たりを検討しましたが、今回は住環境シミュレーションに関してです。

前回の日影図から部屋の配置を決めたら、窓の位置や大きさ、高さを決めます。庇を設置する場合は夏の日差しを遮り冬の日射を室内に取り入れるように、太陽高度から断面図で検討します。平面図でも設置した窓でどの程度の時間、室内に光が入るか検討します。

その他としては敷地内の通風を検討するために、風配図などから敷地での季節による風のよく流れる方向を確認して、窓の位置を検討しました。日本の住宅ですと一般的に夏の夜に風がよく通る方位に風が入る窓と換気窓を設置することが有効です。

ある程度検討して窓の位置や高さなどを決定したら、環境シミュレーションソフトにてその設計の住環境性能を計算します。シミュレーションソフトでは断熱性能や光熱費など、建物の燃費を数値化することができます。

イニシャルコストとランニングコストを数値化することで、初期投資の回収までの年月もある程度わかります。そうすることで、クライアントさんが初期投資にて断熱性能をどのレベルに設定するか、判断がしやすくなります。

パッシブハウスのように、極力日射や通風などの自然エネルギーを有効利用して、断熱性能を高めることで建物燃費は良くなりますが、断熱性能をあげることでコストアップにもなるので、設計(仕様の設定も含む)とシミュレーションを繰り返すことで、クライアントさんの望む、住宅断熱性能とコストのバランスに調整していきます。

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住環境シミュレーション

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